地縁をつなぐシニア支援型オンラインサロンサービス

UDワーク(茨城県つくば市)

つくば市の任意団体UDワークは障がいや要介護の状態であっても地域でつながり豊かに暮らすために、地域の民生委員や施設関係者など共感する地域住民と共に地域の食材を使った料理を作り、子どもたちに提供をする「地域で子育てイベント」等を企画し、多世代がつながる社会参加活動を行ってきました。しかしコロナ禍において地域活動が行えなくなってしまいました。地域で生活するシニアの方の多くは、感染の恐怖から医療介護サービスも利用できなくなり、家族とも疎遠となり、急激に孤立してしまう状況になってしまいました。

この状況をなんとかのりきるためには、地域のこれまでのつながりを再び取り戻すことが大切だと考え、そのためにビデオ通話を活用したオンラインサロンをスタートしました。高齢者のICT活用講座の開催に向けて、2年前よりテキストなどの準備を学生とともに行っていたことも後押しとなり、地域有志とともに体験会をスタートし、またクラウドファンディングを行い、タブレットや機材の整備を行いました。

「高齢者の方にはオンラインサロンは難しいだろう」という声も多いことから、オンラインサロン体験会では、まずは体験していただくことを大切にしています。5月よりスタートし、現在23回開催。参加者数は延べ254名となり、全体の参加者のうち約60%程度が65歳以上の方でした。オンラインサロンにスムーズに参加していただくため、練習会や資料提供を含めたサポートを事前に行っています。また、タブレットなどを持っていない方にも体験をしてもらうため、地域マーケットやデイサービスなどでの開催も進めています。

また、大学生が中心となりオンラインでのスマホ講座を緊急事態宣言下にスタートしました。2ヶ月の取り組みで、80代独居で初めてスマホ、タブレットを利用する方が、LINEを活用し、メッセージのやりとりやビデオ通話が行えるようになりました。現在では中学生への英語レッスンや遠方にいる家族との連絡手段として利用され、月に6〜10回と高頻度に利用をされています。

さらに、これらの知見をもとにしたオンラインサポートプログラムを作成し、地域団体や企業などをサポートしているほか、地域のつながりサポートサイト「イベントキャンバス」内に情報を集約しています。ブログや公式LINE、オンラインコミュニティなどを活用したオンラインサロンサポートプランを用意しております。

オンラインサロンに参加されると皆さん素敵な笑顔が見られます。学生もシニアの方との交流の中で様々な学びを得ていると意見があり、多世代交流のよい機会にもなっています。つくば市広報や市民活動センターの広報誌などでも紹介をしていただいています。

これからくる第2波、第3波に備えをすることが大切であり、そのためにも、地域や身近な方とのつながりを大切にし、アイデアを寄せ合いながらのりきるためのサポートを行っていきたいと考えています。はじめてオンラインを始める高齢者やご家族の方、地域活動のオンライン化を考えている主催者の方、地域で高齢者の方を日々支援される皆様はぜひお気軽にお問合せ下さい。

2020.10.9

イベントキャンバス
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