講演会が開催できない今、YouTubeで認知症当事者の語りを発信。新たな“つながり”も。

名古屋市社会福祉協議会 名古屋市認知症相談支援センター

<YouTubeを通して発信を始めたきっかけ、思い>
名古屋市の認知症施策の拠点として活動する市認知症相談支援センターでは、「認知症当事者の声からまちづくりや支援を進める視点」を重視しています。この視点を広める活動の一つとして、これまで認知症本人、家族の語りを広く専門職や市民に届ける講演会やセミナーを開催してきました。しかし、新型コロナウィルスの影響でこの開催も厳しい状況となりました。そこで、私たちはより多くの人が視聴できるYouTubeに着目し、職員との対談形式で認知症本人や家族の声を届ける動画シリーズ「認知症とともに歩む人のまなざし」を開始することにしました。

<第一弾の動画>
第一弾の動画では、約2年半前に若年性認知症と診断された名古屋市在住の友村純子さんに語ってもらいました。詳細はリンク先のYouTubeの概要欄を参照ください。

認知症とともに歩む人のまなざし
―友村純子さん「認知症になっても、私は私のまま」―

【ダイジェスト版】:https://www.youtube.com/watch?v=NJq0bgUKLjY
【動画本編】:https://www.youtube.com/watch?v=k-5wP-rN63s

<動画編集をきっかけとした組織内外の協働>
新型コロナウィルスの影響からスタートした取り組みですが、これきっかけに組織内外の人たちと新たなつながりを創ることができました。

当センターには動画編集技術のある職員がいなかったため、子ども・若者総合相談センター(子若センター:困難を抱える0歳~39歳の子ども・若者を対象とした市の支援機関)に編集を得意とする若者がいないか相談しました。子若センターも若者の居場所・社会参加の場を探していたこともあり、とある中学生とつながることができ、彼と丁寧に対話を重ねながら動画制作を進めることができました。私たちにとって、普段の業務では想像もできなかった新たな出会いでした。

また、今回の動画企画をシリーズ化するにあたり、広く地域に対しても動画編集のできる人を呼び掛けたところ、市社協内の職員2名が手を挙げてくれました。自組織内個々の職員の持つ豊かな才能に気づかされた瞬間でした。

講演会と比較したメリットには、幅広い人たちが閲覧できること、何度も視聴できること、そして出演した本人や家族にとって撮影時の状態の“記録”となること、などがあります。しかし、YouTubeの特徴を踏まえた上での企画・編集(ユーザー層を見極めたうえでの構成、時間設定など)は今後の課題です。

YouTubeに関しては、市民に向けた発信だけでなく、「限定公開」機能を用いて、引き続き組織内部の伝達などにも活用していく予定です。

2020.10.23

第一弾の動画のサムネイル(YouTube)

撮影の様子

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