「いが学生エール便」で地域を想う心へつなぐ

伊賀市社会福祉協議会(三重県)

伊賀市社協では、新型コロナウイルスの影響を鑑み、必要な人に食糧や日用品の配布を行うフードパントリーを実施してきました。ある時、物資を受け取ったお母さんから「一人暮らしの息子が、アルバイトが減ってしまって生活が苦しいと言っていたのでいただいたものを息子へ送ろうと思います」と言われました。コロナ禍で、学生のなかには、アルバイトの収入が減ってしまったり、親からの仕送りが少なくなったことで厳しい生活となってしまう人がいます。また、学校の授業がオンラインとなり人と会う機会が減り、家で過ごすことが多くなったことから、金銭だけでなく精神的にも厳しい状況に置かれていることがみえてきました。

そこで、伊賀市社協では令和4年1月から家族と離れて生活する学生を対象に「いが学生エール便」(以下、エール便)の取り組みを始めることにしました。

エール便には、伊賀米、レトルト食品、生活用品や応援メッセージを入れ、学生の生活を支援するとともに、地元への愛着づくりもおこなっていこうという取り組みです。

エール便には、現在約80名の申込みがあり、これから学生たちの元へ届ける予定です。申込の際には、「子どもが喜ぶと思いました」、「アルバイトがなくなっても、頑張っている息子にエールを届けたい」と保護者の方からの喜びの声も聞こえてきました。学生からも「故郷からの支援にとても感謝しています」との反響もあります。

伊賀市社協では、一人でも多くの学生が勉強も生活も諦めることなく、このコロナ禍を乗り越えていくことができるようエール便を続けていきます。

2022.2.15

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