「つながりづくりセミナー」で若い世代のつながりづくりの一歩に

宝塚市・宝塚市社会福祉協議会(兵庫県)

宝塚市と宝塚市社会福祉協議会は、2020年12月10日(木)に、Web会議システム「Zoom」を活用して、「つながりづくりセミナー」を開催しました。子育て中の母親たちが中心となり、コロナ禍でも子育てをしながらつながりをつくり、広げている実践を伝え、次の一歩に踏み出してもらおうと企画をしました。宝塚市内の子育て中の母親を中心に、約15人が参加しました。

鶴園真紀さんは、出産を機にいろいろな人から助けられたことから、「同じように助け合えるつながりが広まれば、住みやすいまちになる」と考えました。自分の地域を見回してみると、「人通りが少ない」「交通量が多い」「近くの公園の雰囲気が寂しい」「つながりが希薄」という「改善したいポイント」がそのまま子育ての不安と重なりました。

近所の公園のゴミ拾いを一人で始め、友人や知人にも声をかけながら自治会長やまちづくり協議会などにも思いを伝えていきます。さらに、自分にできることを通じて安心して住み続けることのできる地域づくりを考える「宝塚市おたがいさまのまちづくり縁卓会議」にも応募。行政の制度も活用しながら公園の環境改善に取り組みつつ、仲間を増やしていきました。そして、2020年8月に公園緑化団体「サツキとメイの庭」を立ち上げます。

子育て世代だけでなく幅広い年代と一緒に取り組みたいという思いで活動を展開、花壇づくりのほか、公園での「どんぐりまつり」「子ども100番の家巡りinハロウィン」の開催をしてきました。さらに、自身の住むマンションでは、掲示板に「かわら版」を貼り、住民同士のメッセージの交換を呼びかけています。

池本恵子さんは、子育て中のママ同士、ママ目線の集まる場をつくりたい、と、2019年11 月、インスタグラムに仲間を募集する投稿を送り、共感したメンバー5人と「ママノワ宝塚」を発足しました。発足メンバーの5人は、いずれも子育て真っ最中のママでもあり、宝塚近郊で活動している起業家でもあります。コロナ禍でもオンラインを使って打ち合わせを行い、「子育てに悩むママを減らし楽しみながら集まれる場所をつくりたい」と、思いを確認し合いました。

2020年7月より、月に1回、子育て中のママたちが集まり、育児の不安や悩みなどの相談が気軽にでき、地域のママたちとつながりながら楽しめる「Mama’s Picnic in宝塚」を開催。ママ作家のブース出展など、応援をしながらイベントで盛り上げるお手伝いをしています。

毎回、インスタグラムをとおして発信、フォロアーは900人を超えています。「こまめなアップと、見てくれている人が何を求めているのかを探り、工夫をして発信をすると、輪がどんどん広がっていく」と池本さん。集まることで気軽なつながりのきっかけをつくり、つながりが活動の活性化につながると話します。

コロナ禍においても、工夫をすることで新たなつながりを次々に生み出す発表を受け、コーディネーターを務めた宝塚ミライキャンパスの桝井ひとみさんは、子育て中の自身のつながりづくりが、地域との協力や多世代交流のきっかけとなってきたことを紹介。「『こんなことがあったらいいのにな』だけではなく、『こういうつながりがほしい』と声に出すと、案外隣の人が知っていることがある。頭のなかで思ってるだけでなく口に出す、一歩動きだすことがかたちになっていく」と話し、参加者にエールを送りました。

2021.1.16

公園でどんぐりまつりを開催

マンションの掲示板にかわら版を貼り、住民同士の交流をはかる

ママノワ宝塚「Mama’s Picnic in 宝塚」の様子

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