大阪市住之江区社会福祉協議会(大阪府)
コロナ禍の中で、外出自粛が続き早3か月。地域の「ふれあい喫茶」や「会食会」等のサロン活動が休止し、高齢者や障がい者の方々の外出自粛が長期化していることで、気持ちや体力が落ちて鬱気味になったり、運動不足になっている声をよくお聴きします。サロン活動等の地域福祉活動が止まったことで、改めて地域おける「集いの場」や「居場所」が利用者お一人おひとりの生活に欠かせないことや生きがい等に及ぼす無形の効果について再認識しています。
【外出自粛高齢者・障がい者見守り支援事業】
そんな折、大阪市社協より区の実情に合わせて在宅が長期化している対象者のために区社協で創意工夫し、見守り事業を推進する事業の案内がありました。そこで、住之江区社協では、平成27年からスタートしている「地域における要援護者の見守りネットワーク強化事業」における地域での見守りに同意された方々を登録している「要援護者名簿」を今まで以上に地域で活用していただくため、登録者約3,000人への友愛訪問を計画・開始しています。
【地域と力を合わせて訪問活動】
友愛訪問は、各地域の地区社協・町会・地区民生委員児童委員協議会・あったかネットコーディネーター等と一緒に行っています。その結果、地域において“見守り活動”に関わる諸団体の話し合いのきっかけになったり、連携や役割分担の確認が進んでいます。訪問では、お便り付きタオルを見て、「訪問してくれてありがとう」「気にしてくれていることが安心です」等の感謝の声が寄せられています(コロナ感染拡大防止に配慮し、ポスティングと電話連絡の手法もとっています)。また逆に訪問したボランティアの方々からは「支援が必要な新たな方とつながることができた」等の感想がありました。
【つながりを絶やさないために】
住之江区社協では、この他にも高齢者食事サービス利用者約1,500人の方へも各地域の同委員会と協力して訪問活動を進めたり、受託している住之江区まちづくりセンターでは、在宅で楽しみながら参加できるイベントとして、区の花「さざんか」の折り紙で世界記録1万枚を目指す協力者を募っています。
すべては、コロナ禍でも「つながりを絶やさないために」。住之江区社協では、誰かとつながっている安心感のある地域社会づくりを地域や関係機関とともに目指しています。
2020.8.28
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
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