みんなで一歩プロジェクト

南丹市社会福祉協議会(京都府)

突然ともいえるコロナ禍の始まりは、これまでふれあいを第一に活動していた社協にとって、焦りが募るものでした。しかし、今こそこれまでの「つながり」を活かして取り組めることがあるのではないかと考え、ご高齢の方の生活状況を調査しました。その結果、住民同士の交流減少や、外出自粛で気分の落ち込みや体力低下が進んでいることが分かり、冬の農閑期にはますますリスクが高まる可能性があると考え、【みんなで一歩プロジェクト~元気に春を迎えよう~】を立ち上げました。

プロジェクト名には、「会えないけれどひとりじゃない!コロナ禍をみんなで乗り切ろう!みんなで一歩ずつ進みながら、元気に春を迎えよう!」という強い想いを込めました。

また、看護学校等に協力頂き、項目を取り組む毎に1マス進むという「みんなで一歩健康すごろく」を作成。ゴールに達成した人は、プレゼントに応募できるという工夫も取り入れました。応募された方には、市内の企業や団体ご提供の豪華景品を抽選でお渡しました。そのほか、応募者に送るメッセージカードの作成を近隣の中学校や就労支援施設等に協力頂きました。また達成者の人数に応じて南丹市内の子育てサロンに100円が寄付されるという工夫も取り入れ、誰もが誰かを支える仕組みとなっています。

このプロジェクトには、3歳から100歳まで722名からの応募があり、一人一人の毎日の努力をひしひしと感じました。プロジェクトを通じ、団体や企業、協力機関、地域の皆さまとのつながりが出来ました。地域住民からは、「友達と進み具合を共有した」「ルールが分からずご近所に聞いた」等会話や交流が生まれました。「みんなで一緒にすごろくをしているんだ」とつながりを感じた方もおられたようです。

これからも「つながり」をテーマに、すべての住民のこころが輝く福祉のまちづくりを進めていきます。

2021.7.15

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