コロナ禍でも“気持ちをつないで”応援(支援)中!

地域つながりセンター(島根県)

「わしは一人暮らしです。時々、手作りのごはんが食べたいですけん、ごはんづくりをお願いできませんか?」70代の男性Aさんから、有償たすけあいシステム「おたがいさま」に電話がありました。「夕方なら行けますよ!」と、応援者Bさんが週1回、男性宅で夕食づくりをしています。「Aさん、今日は芋づるのきんぴらもしますよ。きんぴらはお好きですか?」「いや~、なつかしい!昔は良く食べましたけんねえ。」など、何気ないおしゃべりが弾みます。コロナ禍であろうがなかろうが、本来「食とおしゃべりはセット!」なのですね。

Aさんは、普段はお弁当を買い、他の家事を全部こなしています。でも、時々、温かい手作りのものが食べたいとのこと。先日、Aさんは、コロナ禍での仕事内容の変更に応じられずに失職してしまいました。失職で人とのつながりもなくなり、「おたがいさま」の利用にもお金がかかります。このように困窮状況にある方も「おたがいさま」を利用できるよう島根には「おたがいさま支えあい基金*」のしくみがあります。

さて、私たち「おたがいさま」の活動は、2002年出雲市からスタートし、2020年現在の活動拠点は島根県内6か所です。「だれでも・いつもでも・どんなことでも」をモットーに島根県内の誰でも利用や応援(支援)ができ、年間3万時間を超える活動をしています。

今は、コロナ禍にあり、だれもが不安な気持ちを抱えていますが、感染防止学習会、衛生グッズの配置、利用者・応援者感染予防チェックシートの確認などで感染予防をしつつ、春には一旦止めた活動をリスタート。さらに、「おたがいさま」に関わる一人ひとりが寄せたアンケートの様々な本音や前向きな想いに触れ「目の前に困っている人がいる!なんとか応援(支援)したい!」と勢いもつきます。

毎日の感染状況報道を横目に、利用者・応援者双方から寄せられるくらしの変化や気持ちの揺れを受け止めつつ、この19年間変わらぬ想いで、人と人を繋ぎ続けています。また、5年間継続している地域の諸団体との情報交換の場も、コロナ禍での互いの活動を支えています。皆さん、お互い元気に、できることを楽しくやりましょう!

2021.2.8

おたがいさま支えあい基金】
松江保健生協の組合員や職員が資金を寄せあい「無料・低額診療事業」(生活困窮者の受療権を守る事業)を支えるものとしてスタート。地域つながりセンター会員団体における協同の活動。現在では生活困窮で「おたがいさま」を利用できない方の利用料負担を基金から支援する事例も、のべ数十件にひろがっている。

【地域つながりセンター構成団体】
島根県農業協同組合、松江保健生活協同組合、生活協同組合しまね、
ひかわ医療生活協同組合、出雲医療生活協同組合、
有償たすけあいシステム「おたがいさま」(まつえ・やすぎ、いずも、雲南、大田、浜田、益田) 現在11団体で構成

Aさんを応援中

ズームで感染症学習会

諸団体事例交流会

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本サイトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により作成したものです。