コロナ禍の中で機能した”ゆるやかな”つながり、「ゆるたまネット」の試み

多摩市社会福祉協議会(東京都)

多摩市社会福祉協議会多摩ボランティア・市民活動支援センター(以下、「多摩ボラセン」という。)では、市内の企業や大学などに呼び掛けて、地域活動や社会貢献活動の勉強会を例年開催してきました。そのような中、参加団体同士で連携していくために、負担があまり出ない程度にネットワークを構築できないかなどの意見が上がりました。

そこで多摩ボラセンでは、そうした意見を基に「ゆるやかにつながり」「無理なく」「できるときに参加・活動する」をキーワードとする「多摩地域企業・大学等連絡会(ゆるたまネット)」を令和2年11月に立ち上げました。

令和2年度当初からスタートする予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、直接対面での会議や情報交換会等の開催が難しい状況となったため、まずはメーリングリストを作成し情報共有や情報発信が行えるようにしました。

令和2年5月14日(木)に緊急事態宣言解除後は、「食の支援」のニーズが多摩ボラセンに寄せられたため、このメーリングリストなどを活用し支援協力を呼びかけました。そうしたところ、「ゆるたまネット」の立ち上げ前にも関わらず、フードドライブ(企業が社員に食品寄付を呼びかけ)を実施し多くの食品を集めたり、子ども食堂のお弁当配達を直接手伝うなど、多くの方々に協力いただき、市内の子ども・誰でも食堂やフードバンク団体を応援することができました。

支援を必要とする団体の悩みごとは、「ヒト」「モノ」「カネ」「場所」「コト」に関することがほとんどです。現在でも市内の店舗のフードドライブで集めた食品や見切り品などの寄付や資金の提供(寄付)をいただくなど、支援の「輪(和)」が広がっています。多摩ボラセンでは、今後も「支援が必要な団体」と「支援したい企業や大学など」をつないでいきたいと思います。

2021.1.13

参加メンバーがそれぞれの思いを描いたメッセージボードを作りました。

 

5月より約2か月間、週1度のフードパントリーを始めたNPO団体。

 

個別の世帯への食料配送には、企業が配送協力を行いました。

 

フードドライブ(社員に食品寄付を呼びかけ)を実施した企業。

この記事をシェアする

お問い合わせ先

お問い合わせ
本サイトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により作成したものです。