コロナ禍の地域の見守り活動「ホッとガイドブック集」

苫小牧市社会福祉協議会(北海道)

苫小牧市社会福祉協議会では、2020(令和2)年5月、コロナ流行前後の地域活動の変化を把握するため、市内の町内会や老人クラブを対象にアンケート調査を実施しました。その集計結果から、8割近くの団体がコロナ前と比べ地域活動や見守り活動を制限している状況がわかりました。

そこで、感染対策をふまえた取り組み方法や見守り活動等の必要性を改めて知ってもらうため、地域の見守り活動「ホッとガイドブック集」を製作しました。ガイドブック集では「どんな人が見守りを必要としているのか」「見守り活動の担い手と役割」「活動時の留意点」「地域のネットワーク」など、テーマごとにイラストや図を用いながら紹介しています。また、市内でコロナ禍でも非接触型の見守り活動を行っている団体の事例も盛り込み、普段から見守り活動で連携している市内の全町内会と老人クラブに配布しています。

今回アンケート調査を早期に行ったことで、市内の地域活動の状況が把握でき、コロナ禍で社協として地域支援をどのように進めていくかを考えるきっかけとなりました。調査を進めるにあたり、高齢者のひきこもりなどの地域課題も浮き彫りになり、これを機に改めて見守り活動の重要性を知ってもらい、住民同士のつながりを深め地域全体で見守り活動に取り組むことができたらと考えています。

ガイドブックを配布したことで、地域からは「新しい見守り活動やこれまでの地域での見守り活動の再構築を考えるきかっけとなった」、非接触型の見守り活動の事例提供に協力いただいた地域からは、「地域で孤独死や社会的孤立を防ぐために取り組みを続けていきたい」と前向きな言葉をいただきました。

今後は、まだ見守り活動に取り組めていない町内会や老人会と会議を行い、他の町内会等の見守り活動を紹介しながら地域特性を生かした新しい見守り活動をともに考えていきたいです。コロナ禍での地域づくりは大変ですが、地域の中で情報共有を行いながら活動につなげていければと思います。

この記事をシェアする

お問い合わせ先

お問い合わせ
本サイトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により作成したものです。