ボランティアが市民と一緒に「くらし応援センター」活動を!

笛吹市ボランティア連絡会・笛吹市社会福祉協議会(山梨県)

笛吹市ボランティア連絡会(以下、連絡会)では、コロナ禍でのボランティア活動の場や機会が減少することで、人とのつながりが希薄化していることをうけ、フレイル予防・困っている住民のために何ができるか連絡会として検討を重ねました。そんな時、市社協から、社協の特例貸付業務を通じ、ひとり親を中心とした生活困窮が身近な課題であることが共有されました。

そこで、連絡会では、日用品等を市民から募り、ボランティアから生活が困窮している方へお渡しすることで「どちらも共に元気になっていただこう」と地域づくりの一環として「くらし応援センターの立ち上げ」を役員会で決定しました。

まず、7月下旬から8月31日までの間、市民201件から日用品・食料品・学用品の寄付を募りました。その後、寄付で集まった物を支援の申込みがあった86件の世帯(ひとり親・生活が苦しい高齢者)に9月6日からの13日間でボランティアから手渡しして配布を行いました。

活動を行う上で大切にしていたことは、①「できない」のではなく、「今できること」を見出し、新たな活動に臨むことと、②他者の困りごとを自分事として考え、支え合いのしくみを構築していくことの2つです。

連絡会では、寄付呼び掛けや申込み用のチラシ作成や行政関係課への周知、手書きのお礼状作成を行い延べ107名のボランティアが準備・運営・当番等に携わりました。また、活動拠点は、市民活動・ボランティアセンターとし感染症拡大防止対策を来所者に徹底しました。

今回の活動には、市民のみなさんの善意により想定を超える寄付が集まりました。また活動を通じて、連絡会(町)の横のつながりが深まり、2回目の実施を来年5月に行うことへとつながりました。

全国で共に地域で活動されている皆さん、同じ地域に暮らす住民同士で支え合えるしくみづくりは、難しそうですが、ボランティアの底力でできることが必ずあります。ぜひ全国あちこちに支え合いのしくみをつくっていきましょう。

2021.12.14

 「市民活動・ボランティアセンターの片付けからスタート」

「毎日の当番ボランティアは、延べ107名」

「口コミから始まった多くの寄付品」

「201件の市民の思いを86世帯の方々に仕分け」

「希望者ご家族とのふれあい」

「雨の中、自転車で市民の善意を受け取りに」

「互いに協力」

この記事をシェアする

お問い合わせ先

お問い合わせ
本サイトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により作成したものです。