別府っ子応援事業~福祉教育~

別府市社会福祉協議会(大分県)

別府市社会福祉協議会の福祉教育は、自立した個人がお互いに認め合い、関わりを大切にしながら生きていく「ともに生きる」という考え方を大切にしています。福祉に関する技術や知識を覚えるだけではなく、【生きる】ことや【いのち】、【障がい】、【老い】などを考える訪問ワークショップを幼稚園・小中学校を対象として福祉フォーラム㏌別杵速見実行委員会と協働で行っています。

令和2年7月別府市立北部中学校より、コロナ禍で入学してきた新一年生たちを対象に福祉教育を行ってほしいとの依頼を受け、福祉フォーラム㏌別杵速見実行委員会メンバーの德田靖之弁護士が「障がいがある人へのいじめや差別について」の講話を行いました。

学校側の感染予防対策の要望を聞き、1クラスで実際に講師が講話を行い、他の3クラスはオンラインで聴く、というリモート形式を初めてとりました。講師の德田弁護士は、講話で中学生の頃に出会った障がいのある友人や、いじめが原因で亡くなった中学生のこと、またコロナ感染者や医療従事者への差別について自身の経験を織り交ぜながら話し「(いじめを)やめろと言える人になってほしい。つらい立場の人のことを考え寄り添う側の人になって」と訴えかけ、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。

リモートで授業を行うにあたり、学校のネット環境や機材の調整を事前に何度も行いましたが、当日になって音の不具合がでたり、Wi-Fiが途切れたりというトラブルが発生し、リモートで行う難しさも学びました。思うようにはいかず課題もたくさんありましたが、“コロナに負けない!子どもたちに伝えたい!”という想いをみんなでつなぐことができました。この経験を励みに、今後も新しいことを取り入れながら関係団体と共に別府独自の福祉教育を作り上げていきたいと思います。

20201.5.10

 

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