地域での孤立を防ぐ~「ふれ愛カフェ・よりみち」の取り組み~

古座川町社会福祉協議会(和歌山県)

古座川町は、和歌山県内の市町村で最も高齢化率の高い町です。古座川町社会福祉協議会では、地域で住民が孤立することを防ぐため、様々な取り組みを行っています。そのうちの一つに、子どもから高齢者まですべての方が気軽に集える居場所として平成30年度から「ふれ愛カフェ・よりみち」を開設しています。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により令和2年2月から活動を中止することになりました。再開を望む声も聞かれるようになったころ、以前実施した「お花見カフェ」(5地区の方々が町内の桜の名所でお花見を楽しむ活動)をヒントに、屋外で密を避けて小規模で実施する「移動カフェ」を始めることにしました。これは、ワンボックス車で町内を巡回して個人宅を訪問し、民家の軒先にイスを並べ、地域の方やスタッフと会話を楽しみます。コロナ禍でもつながりを絶やさないために行った移動カフェですが、これまで「ふれ愛カフェ」に参加していなかった方とのつながりがうまれ、見守りや安否確認を行うことができました。

こうした移動カフェの取り組みを継続していましたが、令和2年12月から感染防止対策を行いながら「ふれ愛カフェ」を再開することになりました。広い会場で、距離を保ちながらも参加者と顔を合わせて会話することができ「久しぶりに笑ったよ」と喜ぶ声が聞かれ、「つながり」の重要性を改めて感じる機会となりました。

古座川町社協では、今後も地域での孤立を防ぐために見守り活動などを継続していき、地域で孤立する人をなくすことができるよう取り組みを進めていきたいと思います。

2021.7.12

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