学校・地域・区社協がつながる福祉教育の実施 ~こどもたちの思いが、食事サービスの再開を後押し~

大阪市西成区社会福祉協議会(大阪府)

西成区社会福祉協議会では、各小中学校と地域や区内施設など多様な主体が協働して、『ともに生きる力』を育むことを目的に福祉教育を実施しています。

南津守小学校では令和元年度から、6年生が総合的な学習の時間を活用して、地域福祉活動の場へ出向いて活動者や利用者にインタビューをおこない、学習した内容を発表する活動を実施しています。しかし、令和2年度はコロナの影響をうけ、予定していたインタビュー等の活動は叶いませんでした。代わりに、子どもたちは配食サービスを利用する高齢の方に、お弁当と一緒に渡していただきたいプレゼントとして、手紙と折り紙を作成していました。

その一方で、配食サービスは、感染拡大状況から活動再開を検討するも困難と考え、引き続き活動を休止しようと考えていたところでした。しかし、区社協職員から南津守小学校で配食サービスを利用する高齢の方へ手紙と折り紙のプレゼント作成を行っていると聞いたことを受け、令和3年3月、配食サービスの再開に結びつきました。

配食の日には、区社協職員も足を運び、実際にお弁当とプレゼントを利用者さんに届ける様子を動画で撮影しました。後日、6年生の教室で上映会を実施しました。お弁当とプレゼントを受け取った利用者の方々の笑顔と喜びにあふれる様子を見て、子ども達からは、「あ、知っているおばあちゃん!」と声があがる場面もありました。動画を通して、利用者の感謝の声が6年生に届けられました。

直接的につながることが困難となったコロナ禍ですが、工夫をして地域のためにできることや、想いをとどけつながることで、心がホッと温かくなるような福祉教育の実施を、今後も区社協として考えていきたいと思います。

2021.11.5

 ▲6年生が作成した手紙と折り紙

▲学校での上映会の様子

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