東久留米市弥生地区オンラインお茶会

弥生地区住民 沖原 寧子(おきはら やすこ)さん×東久留米市社会福祉協議会(東京都)

東久留米市社会福祉協議会は、平成27年に地域福祉コーディネーター事業(市受託事業)における地域支援のモデル地区として市内の弥生地区を選定し、「弥生地区“住みよいまちづくり”に向けた集い」という住民主体の取り組みを支援してきました。弥生地区に暮らす沖原さんは、今年度からこの集いに参画しています。

沖原さんは仕事を通じてオンライン上で高齢者との繋がりを持っていましたが、実際に近くに住んでいる人のことを何も知らなかったと言います。沖原さんは、コロナ禍をきっかけに、ひとりで暮らす高齢者が近所にもいるのではないかと考え、仕事としてではなく、ご近所さんとして、地域の方たちとお友達になりたいと、ZOOMを活用して「弥生地区オンラインお茶会」を開催することにしました。

活動は第2・第4日曜日の午前9時半~10時半、参加対象は弥生地区の住民と近隣(小平市)のご近所さん。開催にあたっては、東久留米市社協と連携し、チラシを印刷して配布しました。また、沖原さんの友人を通じて口コミで参加者を広げています。

今後は、ZOOM操作の不安のある方に向けて、説明会を開催してフォローをする予定です。その際は、スペースに対応した定員への配慮、手指消毒の徹底、換気等、国や都のガイドラインに基づいた運営を予定しています。

【沖原さんの活動への思い】

自分の写真入りのチラシを配ったことで、知らない人からも声をかけられるようになりました。オンラインの活動によらず、地域の活動を何か始めるということは、こういうことなのだと思いました。コミュニティ用語でいうキーパーソンと呼ばれる方も見つけました。懐に入れていただこうと思いましたが、当初は簡単なものではありませんでした。オンラインへの不信感、私への不信感、最初は目も合わせていただけませんでした。

電話をかけたり、訪問して声をかけにいったり、コロナ禍でのその方がされている活動(歌声喫茶)再開の企画や準備を手伝ったり、2か月半かけてお友達になりました。今では、「お願いがあるのー!」という電話ができるようになりました。次回からはお友達を誘って、オンラインお茶会に来てくださいます。

協力してくれるママ友達、シニアなりかけ女子、社協さま、みなさまの応援があって活動が続けられています。私は、オンラインの位置づけは、決してメインであってはならないと思っています。無いよりまし。いつかおでかけが難しくなったときの最後の砦。でも、いざ必要になったときに操作を覚えるのは不可能に近い。だから、早いうちから、楽しいという感情をフックに、オンラインに慣れておいていただきたい、そういう想いでやっています。

ご自身で必要ではないと思っている地域の方へ活動を勧めるのは簡単ではないです。でも、行う理由が我のためではなく、私心がないのであればそれはいつか通じます。あきらめなければいつか。続けるということが一番大事、ともにがんばりましょう。

2020.10.12

 

この記事をシェアする

お問い合わせ先

お問い合わせ
本サイトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により作成したものです。