独自募金事業「鈴鹿市新型コロナ緊急助け愛募金」の実施、外国籍の方の相談の場「SUZUTOMOカフェ」の開設

鈴鹿市社会福祉協議会(三重県)

コロナ禍における特例貸付制度の申請世帯数が、三重県下最多である鈴鹿市において、「明日、食べるものがない」、「これから日常生活を送ることができない」、「赤ちゃんの紙おむつを買うお金がない」等の相談が数多く寄せられるようになりました。手持ち金が1万円以下の相談者もおられるなか、社会福祉協議会として何かできることはないかと考え、鈴鹿市社協では、独自の募金事業「鈴鹿市新型コロナ対策 緊急助け愛募金」を立ち上げました。

6月22日よりスタートした募金活動は、8月31日現在で約450万円を超える寄付をいただいています。その善意は、米・食糧支援セット(1週間分)の提供、乳幼児用の紙おむつ・粉ミルクの提供をはじめ、コロナ禍で生活に困る方々に対して直接的に支援を行うことに活用され、加えて独自の配分委員会を設置し、子ども食堂実施団体、外国人支援団体に対して配分するなど、市社協ではなかなか手が届きにくい方々にも支援の手がつながるようにしました。

そして、これまでも既存の事業で協力していただいている地元企業や団体、自治会などの地域団体、学校、地元のプロスポーツチームにも本事業に賛同していただき、オリジナル募金箱の設置、ポスターの掲示、PR動画の作成など、広く周知活動を行っています。

また、鈴鹿市は南米国籍を中心とした多くの外国籍の方が居住されており、また下請企業や派遣先企業が多いことから、派遣切りによる失業からの貸付相談や生活困窮に関する相談で来館される方もおられる状況です。貸付相談・食糧支援を受けた方からの支援アンケートには、「コロナ禍における生活苦を相談できる場所がない」という声もあり、多文化共生市民グループと市社協が協働し、「緊急助け愛募金」配分金を活用し、相談の場として「SUZUTOMOカフェ」を開設しました。この相談会を通して、新たなニーズを抽出し、共に鈴鹿で暮らす外国籍の方々にも支援の手を差し伸べることができるような取り組みにつなげていきたいと考えています。

9月25日現在でも、市社協には一日50人程度の相談者が来館される状況です。相談者へ食糧支援セットをお渡しする時には、募金への協力者・寄付者へのお礼の気持ちを込めて、簡単なメッセージカードを添えています。

コロナ禍で、今後生まれるであろう新たなニーズに対応できるように、そして鈴鹿のまちでもっと「助け愛」の輪がひろがるように、本活動を進めて参りたいと考えています。

2020.10.20

緊急助け愛募金 特設ページ    https://www.suzuka-shakyo.or.jp/bokin/

鈴鹿市社協 公式Facebook https://www.facebook.com/suzukashi.shakyo

                      公式Instagram https://www.instagram.com/suzuka_karin/

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