生活クラブと生産者団体、福祉団体らが協力し、生活に困窮する方々へ米25トンを緊急支援

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 全農パールライス株式会社

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(以下、生活クラブ)は食材などの宅配事業に加えて、各地域で福祉・たすけあいの活動と事業を行なっている生活協同組合です。この度の新型コロナウイルス感染拡大を受けた経済活動縮小の影響で、生活に困窮する方々が今まで以上の困難を強いられていることを受け、緊急支援としてお米をお届けしました。コロナ禍を受けて生活クラブでは、連携する福祉団体と情報交換を行ない、生活に困窮する方々にむけて何が必要か検討してまいりました。そのなかで、今必要なものは主食の米であるとの要請があり、生活クラブと食の共同購入を通じて長く提携関係にある生産者団体・全農パールライス株式会社等の協賛を得て、山形県産米等25トンをお届けすることにしました。

必要とする方々へ少しでも早くお米を届けるために、生活クラブの物流センターや各地域の配送センター、関連物流会社など自前の物流網を活用することとしました。外出自粛の影響で順調に推移した共同購入事業の事業収入を社会貢献としてこのたびの原資に活用します。この取り組みは、生産者と直接つながり提携してきたネットワークと、地域での福祉団体とのネットワークをつなぐことによって実現できました。

支援内容の詳細は以下のとおりです。

◆対象:生活クラブ会員単協の関係団体
(福祉事業団体、子ども食堂、ワーカーズ・コレクティブ、フードバンクなど)、社会的養護の若者支援団体、被災地支援団体など

◆規模:2019年産山形県産米等25トン(5,000袋/5kg)
◆期間:2020年6月~7月予定 ※継続支援を検討中

現在、順次必要とする方々へ各福祉団体を通じてお届けしているところです。そういった福祉団体の一つ、山梨県の「やまなし地域こども食堂グループにじいろのわ」より以下の声が寄せられました。

受け取った方々からは「家計が助かった」という声が寄せられていて、通常5kgで2,000円程度のお米代を、他の生活費に回せたといいます。また、お米は炊飯器にセットすれば、火を使わずに子どもひとりで簡単に・安全に食べられます。一人で家にいる子どもたちのためにも今回の支援をとてもありがたく思っています。

子どもたちには安心安全なものを食べて元気に育ってほしい。ですからこの先、生活クラブで扱う安心安全な食材などを子ども食堂で使えたらうれしいです。現在、子ども食堂を開催したくてもなかなかできない状況にあります。子ども食堂の再開と充実のためにも、今回の協力体制をさまざまな形で継続していければと思っています」

新型コロナウイルス感染拡大の市民生活への影響は今後より深刻となることが想定されています。生活に困窮する方々への継続的な支援のしくみを構築していくために、今後も関係団体ならびに生産者とともに、どのような形で継続支援が行えるかを検討していきます。

2020.7.1

やまなし地域こども食堂グループにじいろのわ(内藤陽一代表)へお米を渡す
生活クラブ生活協同組合・山梨 理事長 上野しのぶ

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