福岡市初!小学校×福祉施設をオンラインでつなぐ福祉教育 ~福祉施設とはなれてつながる~

福岡市社会福祉協議会(南区社協事務所)(福岡県)

福岡市社会福祉協議会では、学校や企業等からの依頼を受け、福祉体験学習を行っていますが、南区の鶴田小学校においても、これまで地域住民や事業所の協力を得て、車いす・アイマスク体験を実施していました。

令和2年度、コロナ禍での学習の実施について、学校側の意向を聞き取ったところ、「子どもたちの学びを深めるため、ぜひ障がい者の方の生活を知る機会を作り、自分達に何ができるのかを考える学習をしたい」との要望がありました。

そこで、盲養護老人ホーム松月園に協力を依頼し、令和2年12月、オンラインツール「ZOOM」を活用して施設と小学校をつなぎ、4年生85人に対し、福祉体験講座を実施しました。事前に施設内を録画し、盲養護施設の様子や、視覚障がい者の方の暮らしを動画で紹介した後、実際に視覚障がい者の方が子どもたちの質問に答える時間を設けました。

動画を活用したことで、日頃訪問の機会がない施設内を85人という大人数で見学することができ、実際のユニバーサルデザインの建物や視覚障がい者の方の生活の工夫を知る貴重な機会となりました。動画を見た後、子どもたちからは視覚障がい者の方の生活に関する質問がたくさんあり、視覚障がい者の方や施設職員と交流を深めることができました。

この度、感染症対策に配慮した福祉教育の実施方法について検討したことをきっかけに、「学校・地域と福祉施設をオンラインや動画でつなぎ、相互交流する」という新たな取り組みに繋がりました。今後はコロナに関係なく、オンラインツールや動画を活用した福祉教育を、選択肢の一つとして提案していけたらと考えています。

2021.2.18

オンライン福祉体験の様子

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