老人食堂オープン初めての活動は愛情のこもったお弁当をお届け

畑佐まめな会(岐阜県郡上市)

「子ども食堂があるなら老人食堂があっても良いのでは…」そんな話し合いから始まった岐阜県郡上市の「畑佐まめな会」は、高齢者に月1度、手作りの食事を提供する場を通して人と人がつながり、心も体も元気な地域づくりを目指す取り組みです。しかし新型コロナウイルスの感染拡大により活動が自粛。それでもみんなとつながる方法を考えた結果、地元の食材をふんだんに使ったお弁当を作ることにしました。

お弁当を作る際は、マスクと手袋の着用や換気など感染予防対策を徹底しました。そしてみんなが集まって食事をするのではなく、希望された60名ほどの方のお宅に1軒1軒訪問し、手から手へ心を込めて届けました。

お弁当の中身にもこだわり、食材には近くの山で採れる山菜や、地域の方々が作った野菜など、地元でとれた物を使っています。また、ふきやワラビの煮つけ、朴葉寿司など昔から馴染みのあるメニューを入れることで、家族や地域で明るい話題の種になるよう願いを込めました。さらに、この活動を続ける事で高齢者の見守りやフレイル予防にもつながれば良いなと思っています。

初めは思うように動けず、心が折れてしまいそうにもなりましたが、たくさんの注文と「今日を楽しみにしとった」という声、そして仲間たちと次のお弁当には何を入れようなど考える楽しい時間が、今ではやりがいとなっています。

もし活動をはじめる事で悩んでいる人がいるのであれば、まずは前を向いて行動してみて下さい。悩んでばかりでは何も始まりません。そこから同じ思いの仲間ができ、輪が広がりきっとみんなが助けてくれます。

2020.7.22

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