自粛に応じた助け合い、つながりをどう展開していくか考えた活動「10分ふれあいコール」

認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸(兵庫県)

〇活動の内容
認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸では、市内の居場所を対象にコロナ禍での緊急アンケート調査を実施した結果、居場所の8割が活動休止、連絡先が不明な利用者も多数いることがわかりました。使い慣れた通信手段である電話を通じて、つながりを創出・保持するため「10分ふれあいコール」を2020年5月1日から5月29日まで開設しました。同団体が事務局となり、市内5つの居場所の協力を得て曜日ごとに窓口を依頼して取組みました。

〇活動の効果
10分ふれあいコールのオンライン報告会を2020年6月29日に行いました。全国から居場所を作るために活動する団体など約50人が参加しました。コール件数は全58件、男性25人、女性33人でした。その内41件が70歳以上とターゲットにしていた高齢者に、一定程度、情報は届きました。新聞でふれあいコールを知った人が多く、新聞が高齢者の重要な情報収集メディアであることも分かりました。コール内容は、単純な問い合わせや近況報告が21件。コロナ禍生活への不満が36件と最も多かったです。一方、「通っていたコーラスが休みになった。一緒に歌って」との要望もあり、担当者と電話で和やかに合唱する場面もありました。また、日頃から居場所に出入りのない方も利用してくれたことで居場所の情報もPRでき、それぞれの居場所を利用することにつながる活動になりました。

2020.7.16

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本サイトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により作成したものです。