閉じこもりにならざるを得ない高齢者への心の交流

魚津市社会福祉協議会(富山県)

魚津市では、2020年4月よりスタート予定であった介護予防事業の集まりの場が、新型コロナウイルス感染拡大防止により延期となりました。スタートを心待ちにしていた利用者の方々の安否確認や自粛生活の寂しさをなんとかフォローすることはできないか、市社会福祉協議会のスタッフ同士で話し合いました。

そこで、月2回、脳トレや、スタッフの手作りのなぞなぞや折り紙、ひとりひとりに一言添えた手紙を作成・郵送し、あわせて、簡単な近況や体調の確認を同封の返信ハガキで確認することにしました。

5月29日の自粛解除後は、電話や訪問をし、玄関にて距離に配慮しながら、体調の確認やフレイルチェックをしています。訪問前にはスタッフの体温チェック、マスクの着用、少人数での対応、アルコール消毒の徹底をしています。また、地域のケーブルテレビにも協力いただき、隔週で決まった時間に集まりの場で行う体操を放送しています。放送の時間や内容を登録利用者の方にあらかじめ、手紙でお知らせしています。

4月初旬のお便りに対し、高齢者の方から「うれしかった」との電話や返信の手紙などがあり、喜ばれている手ごたえを感じました。その後の訪問時では、 「次の郵送で送付される脳トレの回答が待ちきれない」と反応があったり、「今まで脳トレを好まなかった方からも、「脳トレをしている」と聞くことがありました。閉じこもりにならざるを得ない高齢者にとって交流が生きがいであり、その大切さを改めて感じさせられました。

初めてのことが多く、最初は段取り等に時間がかかりましたが、スタッフ同士がしっかり話し合い、情報の共有を図ることで、スムーズに事業を行うことができました。今後は、新しい生活様式に沿った介護予防教室(今秋実施予定)の進め方について準備、確認をしていきます。

2020.7.13

 

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