柏原市社会福祉協議会(大阪府)
柏原市社会福祉協議会では、コロナ禍で生活福祉資金特例貸付の相談が、令和2年12月末時点で2,000件を超えました。その相談から「収入が減少した飲食店関係者を応援するだけでなく、アルバイトができず収入が減少した大学生の経済的な負担を少しでも減らしたい」と職員で話し合いました。
そして、飲食店関係者や大学生の生活支援と地域の活性化を目指し「地域応援団プロジェクト」を令和2年11月に立ち上げました。
このプロジェクトでは、柏原市産業振興課・大阪教育大学・関西福祉科学大学の協力をいただき、柏原市社会福祉協議会公式LINEに登録した大学生200名に、プロジェクト賛同店で利用できる割引クーポン券を配布しました。費用は「外出自粛高齢者・障がい者等見守り支援事業交付金」から助成しました。
飲食店関係者からは「コロナ禍でお店の売り上げが減って、経営が厳しい状況でした。そんな中、地域応援団プロジェクトのおかげで若い学生のお客さんが来てくれて本当に勇気づけられました!」、大学生からは「一人暮らしで親からの仕送りやアルバイトが減ったのでとても助かりました!本当に嬉しいです。ありがとうございます」という感謝の声をいただきました。
このプロジェクトがきっかけで柏原市社協公式LINEに登録した大学生に柏原市内のボランティア活動を紹介しています。興味のある大学生が実際にボランティア活動に参加するなど、新たな地域活動の担い手づくりにもつながっています。
★実際の活動と声を紹介します。
3名の学生が地域の百歳体操にチャレンジ!
「体操やたくさんお話が出来てとても楽しかったので、ぜひまた参加させていただきたいなと思いました」
初めて手話にチャレンジ!
「ボランティアの方と実際に話をして、手話の楽しさや奥深さを肌で感じることができました。興味本位だったことがやりたいことに変わりました!」
リモートでボランティア紹介にチャレンジ!
「リモートでたくさんのボランティアの方々の活動を紹介してもらい、とても楽しむことができました。現在、活動が制限されている中、学生の自分には何ができるのかを考えながら活動に参加していきたいと思います」
子育てサロンにチャレンジ!
「ボランティア経験や子どもたちとの接し方はまだまだですので様々なボランティアに参加する中で徐々に上手くなりたいと思います」
このプロジェクト以外にも、柏原市社協のLINEに登録したボランティア団体に、LINEを通じてボランティア依頼をデータで送り、文面でのやり取りが出来るボランティアのニーズマッチングの仕組みを新たに導入しました。以前は、電話でマッチングをしていたので調整がうまくいかないこともありましたが、導入後はLINEを通じて受付書をデータで送ることができ、依頼する側の要望が文章で細かく分かり、ニーズに寄り添った活動が更に実施できるようになりました。ボランティア側からも「ボランティア団体内の周知がデータで出来るようになったため、とても便利になった」とお声をいただいています。
2021.1.28
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
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