NPO法人とのコラボでフードパントリー開催

宇治田原町社会福祉協議会(京都府)

コロナ特例生活福祉資金の貸付事業は宇治田原町社会福祉協議会において、前年度比200倍という未だかつてない多くの相談と申し込みを受け付けました。

長期化するコロナ禍で緊急小口資金の貸付後、総合支援資金へ引き続き借入申し込みをされる世帯が増加となる一方、コロナ不況で生活、再就職等の目途がたたず生活保護制度や住宅給付金制度を利用される方、債務整理(自己破産)される方、雇止めで会社の寮を追い出される方等も見受けられました。

また、「今日明日食べるものがない」といった切迫した相談申請もあり、きょうとフードセンター(京府社協)、京都府全域を中心として活動している認定NPO法人セカンドハーベスト京都(以下、セカンドハーベスト京都)等の、フードバンク機関の協力を得て、困窮される世帯への食材の提供等も実施しました。

これまで本会の活動ではフードバンク事業への展開がありませんでしたが、セカンドハーベスト京都が取り組んでいた「フードパントリー(宇治会場)」の周知チラシを提供してもらったことをきっかけに、本会で貸し付けを受けられた世帯の方へフードパントリーを紹介することができました。

宇治会場には貸付で関わりのあった方以外にも多くの方が来られました。なかには、本会で継続して生活相談にのっていた男性(単身生活保護世帯)の方は「パントリーでいただいた果物(みかん)は、生活保護になって以来5年ぶりに口にしました。涙が出るほど美味しかったです」とお礼に来られました。

この利用状況を鑑みセカンドハーベスト京都さんと協議の上、令和4年1月~本会においても特設パントリー会場として事業をコラボ実施することになりました。

本町での実施初回当日は本町の多くの方が利用されたことに加えて、本会へ寄付された「地元産新米」も本会ボランティアさんが小袋に詰めて提供しました。

これまで取り組めなかったNPO法人との連携がこのような形で実現されたことをきっかけに今後本会としても積極的に他機関との協働・連携を強化していきたいと考えています。

 2021.1.27

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