「互」いに「近」所で「助」け合う「くらしき互近助パントリープロジェクト」

倉敷市社会福祉協議会

長引くコロナ禍で深刻化している地域の困りごと。地域でのつながりづくりや交流の場も自粛を余儀なくされるなか、仕事や子育ての悩み、仲間づくりなど、ちょっとした困りごとも一人では抱えきれない悩みに膨らんでしまうことも…。

倉敷市社会福祉協議会では「こんな時だからこそ」の支え合いの仕組み『くらしき互近助パントリープロジェクト』を2021年(令和3)年1月から立ち上げました。それぞれのできることをつないで、一人ひとりの暮らしのすぐそば(ご近所)に食材と生活用品と“優しいお節介さん”を配置して、互いに近所で助け合うための拠点整備と支え合い活動の創出をめざす「新しいつながり様式」です。

くらしき互近助パントリープロジェクトは、以下の3つの機能をもっています。

機能①:食材・生活雑貨を託すという新しい参画・社会貢献のしくみ
互近助パントリーは様々な企業・団体・個人から託される食材等によって支えられています。

機能②:身近な地域の寄り添い拠点「互近助パントリーサポーター」による手作りの活動創出
身近な地域で、食材や生活雑貨を活用して、困りごとの支援や地域の交流活動を支援する「互近助パントリーサポーター」を募集します。互近助パントリーサポーターには、地域から集められた食材や生活雑貨をつめた、「互近助パントリーボックス」を管理しながら、居場所づくりや困りごと相談、訪問活動、地域交流等に活用します。ご近所さんだからこそできる交流を通じて、困りごとを「気づき」「受けとめ」「支え」「つなぎ」支援が期待されます。

機能③:相談・支援機関との連携
パントリーサポーターの活動により受け止めた、ちょっとした困りごとは、早期に支援機関と連携することで、より早い対応と解決に向けた支援の入り口となっています。

現在、プロジェクトを開始して1年半が経過していますが、予想以上の反響があり支え合いの活動が広がっています。具体的に、食材や日用品等の提供件数は270件を超え、地域活動への応援者との出会いが急増していると同時に、食材を活用して支え合い活動を行う拠点は約80件設置され、コロナ禍でも80通りの支え合い活動が生まれています。さらに、こうしたプロジェクトを通して様々な地域と相談支援機関との連携の事例が増えています。

2022年8月16日

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