心のつながり・からだの元気  ~「在宅生活支援フレイル予防セット」を活用した歳末見守り活動~

合志市社会福祉協議会(熊本県)

合志市社会福祉協議会では、毎年地域福祉事業における歳末たすけあい運動の一環として、在宅独居高齢者の見守り活動を地域住民の参加・協力のもと実施しています。運動を通じた独居高齢者へ声かけを行うことは孤立感の防止、心配事の早期発見・解決につながります。また、地域の小中学校等に通う生徒、児童に参加してもらうことにより、子どものころから地域に関心を持ってもらい、地域の福祉力の向上を図ります。

活動訪問時には、記念品として「在宅生活支援フレイル予防セット」(セラバンド(ゴム製のトレーニング器具)、ご縁はがき(メッセージ記入カード))をお渡します。自宅に閉じこもりがちになり人との交流の機会が減っている高齢者が、介護予防として“セラバンド” や“セラバンドの使い方パンフレット”(※フレイル予防のチェックリストやセラバンドを使用した体操の説明が書かれたA2ポスター)を使用し自宅で運動し、“ご縁はがき”を小学生に届けることが、新たなつながりを生み出します。

地域住民の中には、外出自粛により運動ができなくなった方や体力低下がみられ始めた方も多く、セラバンドの配布により「自宅で簡単に運動ができる」と喜ばれ、介護予防にもつながりました。ご縁はがきは、児童とつながりが持てることを喜ばれる方も多く、お礼を伝えることもできて、とてもいい取り組みだったとの意見もいただきました。

また、ご縁はがきは一度社協を経由し学校に届けます。学校側としても安心してご縁はがきを受け取ることができるため、児童もはがきを貰えて喜んでいます。

実施にあたって、「訪問すべきか不安」との意見もありましたが、感染予防につとめながら可能な範囲で訪問・見守り活動を実施しました。今後は、さらに安心して訪問・見守りができる工夫を再度検討していくこととしています。

2021.3.25

【活動の詳細】
(1)対象者
合志市在住の80歳以上の独居高齢者 合計460名

(2)活動の流れ
①11月上旬:ボランティア協力校(各小学校)へメッセージカード作成を依頼

②12月中旬:民生委員児童委員に協力依頼。担当地区の対象者に対し声かけ・安否確認を行い、児童からのメッセージカード・ご挨拶の記念品「在宅生活支援フレイル予防セット」(セラバンド・ご縁はがき)を対象者に配付 ※1

③2月中旬:ご縁はがきを受け取り、各学校へ届ける(緊急事態宣言解除後にお届け予定)

【感染防止対策】
・訪問時、記念品の説明がしやすいように記念品一覧表を作成し説明時間を短縮
・児童と訪問する際は、訪問人数を少人数に調整し密状態を避けて実施

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