日常を届ける作品ボランティア~思いやり、寄り添う心を作品に~

岐阜市社会福祉協議会(岐阜県)

岐阜市ボランティアセンター(以下岐阜市VC)では、コロナ禍前、市内の緩和ケア病棟にて花の水替え等をしながら、患者さんに寄り添ってくださるボランティアを募集していました。

ところが、新型コロナウイルス感染症の影響で、患者さんのご家族、ご友人等でさえも病棟に自由に出入りすることが出来なくなり、ボランティア活動も見合わせる状況が続いていました。

岐阜市VCとして、「活動したい」と思っても活動できないボランティアさんの声を聞く一方で、病棟の看護師で、ボランティアの受け入れ担当でもある方から、閉鎖的で単調になっている緩和ケア病棟の患者さんの日々の様子を、お聞きしました。

そこで岐阜市VCでは、感染するリスク・感染させてしまうリスクを回避し、相手を思いやり、寄り添う心があれば誰でも参加できる活動として、緩和ケア病棟の患者さんに「日常を届ける作品ボランティア」を募集しました。

このボランティアは、作品を通して病棟の患者さんに、「特別ではない、誰もが過ごしている日常」を届ける活動です。

参加してくださった方は、それぞれ自分の好きなものや得意なことなど、身近なものを作品にしてくださいました。絵はがき、水彩画、おりがみ、リース、写真集…1つとして同じものはない、アイデアいっぱいの作品が200点以上寄せられ、どの作品からも相手を思いやり、心を寄せて作ってくださった温かい気持ちが伝わってくる素敵な物ばかりでした。岐阜市VCとしても、「手段や方法を変えても、温かい心を届けるボランティア活動が出来るんだ」と、改めて感じる活動となりました。

これからも、コロナ禍でも出来ること、コロナ禍だからこそやってみよう!と思っていただけるようなボランティア活動を、ボランティア案内板等で募集していきます。

2021.1.14

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