「会いたい」応援プロジェクト

三沢市社会福祉協議会(青森県)

「息子たちが今年は帰って来られなくて」「娘が2回も新幹線をキャンセルしたの」と、さびしそうな顔を見せる住民のために何かできないかと始めた、三沢市社会福祉協議会の『会いたい応援プロジェクト』。共同募金の助成金を活用してタブレット端末を整備し、市内在住の高齢者と遠方のご家族とのコミュニケーションを支援する事業として始めました。

11月から開始し、対象者の自宅を訪問してタブレットを見てもらいながら説明しています。県外に住むご家族にも電話やメールで事業を説明し、アプリの設定、日時の調整を行います。最初は緊張していた利用者も、回線がつながって家族の顔が見えると笑顔になり、「元気そうじゃない」「しばらく見ないうちに老けたわね」などと画面に話しかけ、話に花が咲きます。

コミュニケーションの形はさまざまで、別々の地域に住む長女と次女との三者での会話や、久しぶりに顔を見る孫の結婚報告、息子夫婦と孫とひ孫の四世代でのおしゃべり、時にはケアマネジャーを交えての介護サービスの説明など、たくさんの『会いたい』を応援しています。

現在は、緊急通報装置「福祉安心電話サービス」の利用者を対象に実施していて、一回の利用時間は30分程度を目安にし、回数の制限は設けていません。開始から2ヶ月余りで延べ14件の利用があり、今後は対象者を順次拡大する予定です。

離れていてもお互いの姿が見えて、暮らしの様子を感じることができると好評なこの事業を通じて、家族のつながりや住民の安心を支えていきたいと考えています。

2021.2.26

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