おうちでまめかなプロジェクト~高齢者等の安否確認、困りごとの相談~

山県市社会福祉協議会(岐阜県)

山県市社会福祉協議会では、コロナ禍で安心いきいき台帳(要援護台帳)を活用した見守りや外出の機会が減ったため、高齢者等が社会と孤立せず繋がりを持てるように、安否確認や不安、困りごとの相談を目的とした「おうちでまめかなプロジェクト」を実施しました。「まめかな」とは「元気かな」という意味の岐阜県の方言です。このプロジェクトでは、本会が管理している安心いきいき台帳の登録者約2000名に便箋や返信封筒を同封した手紙を出しました。手紙を読まれた方から日常の出来事や子どものころの思い出のほか、日常の困りごとなどが書かれた手紙が返信されています。手紙の内容によっては地域包括支援センターなどの専門機関につなげたり、必要に応じて本会の職員が自宅訪問も実施しています。

そのほかにも、本会がおこなっていた「いきいきつどいクラブ」(買い物支援を兼ねた高齢者の交流の場)が休止になってしまったため、その登録者約80名の自宅に職員やボランティアが訪問しています。そこで健康状態を確認するとともに、脳トレや近況を知らせてもらうための便箋をお渡ししました。

「おうちでまめかなプロジェクト」の実施により、手紙の内容から大変なストレスを抱えた方を発見することができ、包括支援センターにつなぐことができました。このほかにも、コロナ禍で地域住民と関わりを持つことができないことをもどかしく思っていましたが、手紙を出したことで普段あまり関わりのなかった方ともつながりを持つことができました。自宅訪問する中で、「外出できないので、訪問してもらえて心が和んだ。」と言って下さった方もありました。

今後は、手紙の返信が無かった方と関わりを持てるようにしていくことが課題となることから、安心いきいき台帳を活用した、地域の見守り活動強化の働きかけや、高齢者以外の方の社会的孤立に対する取り組みを行っていきたいです。

2020.10.14

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