未来へつながる 小学生と高齢者施設のオンライン交流会 ~「にっこり手紙プロジェクト」事例のその後~

美里町社会福祉協議会

コロナ禍で直接交流が軒並み中止となるなか、本会では学校と地域とともに「離れてつながる」出会いの機会づくりを模索しています。2020(令和2)年度は地域の高齢者から小学生へ動画メッセージをもらい、小学生が手紙を書いて届けるという「にっこり手紙プロジェクト」を実施しました。

2021(令和3)年度は学校でWi-Fi環境が整備されたことにより、児童たちがオンラインでの交流会を企画・実施しました。具体的に、町内4つの小学校(4年生)と、それぞれの小学校区にある高齢者施設が参加し、インタビューやクイズ、ゲーム、歌や演奏、お手玉やけん玉の披露などを行いました。

活動を終えて、お互いにつながる喜びを実感している様子がありました。児童たちは「いつか会いに行く!」、「おばあさんたちに喜んでもらえて奇跡みたいに嬉しかった。幸せを届けられる人になりたいと思った」と笑顔いっぱいでした。また、施設利用者の中には、自室にこもりがちだった方が交流会のためにインタビューの練習を始めたり、児童の姿に感激してうれし泣きする方もいたそうです。さらに、交流会後に手紙やプレゼントを届けたり、「オンライン豆まき会」を企画実施した学校もありました。

このように、オンラインでの交流にイメージがわかず、企画や接続方法の調整など難しさはあったものの、連携のもとで実施することができました。今年度も各校で実施する予定であると同時に、高校生による地域向けのオンラインコンサートなども実現に向けて企画を行っています。

美里町社協では、「はなれていても、心はつながることができる」と信じ、こんな時代だからこそ諦めず他者と関わっていくことを大切に、“つながり”の活動を続けていきます。

2022年8月16日

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