配布会を開催~コロナ禍での小地域活動支援として~

昭島市社会福祉協議会(東京都)

新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言で、住民が主体的に行う地域の居場所(地域の居場所づくり:対象は高齢者や子育て中の方、障がいのある方ほか)であるサロン活動が行えない状況が続き、活動自粛期間中は、「まだ再開できないの?」という声や、身体の衰えを感じたり、外出の機会がなくなったなどの声があがり、サロン活動の重要性を再認識する期間となりました。

地域の居場所となっているサロン活動が開催できない状況で、昭島市社会福祉協議会では、地域の皆さんはどうしているだろうと心配になり、きっとサロン運営者も同じように心配しているだろうと考えました。そこで、サロンは開催できないものの、サロン参加者や地域の方々の元気な様子や様子を見たり、外出したりするきっかけになればという思いで、「配布会」を開催しました。配布会は、体力チェック表や軽体操のチラシと一緒にフードバンクからいただいたお菓子、企業や施設から寄付して頂いた食品などを渡す催しで、当日、足を運んで下さった方は、久しぶりの再会をとても喜び、少しの間、足を止めておしゃべりを楽しむ様子もありました。

2021年3月の配布会では、屋外での体操や栄養の話を聞くコーナーも設けました。「家で一人の体操より、みんなで行う体操は楽しい」と笑顔で交流する姿や、「自分の食生活を見直すきっかけになった」という声が聞かれました。

市内5か所の地域包括支援センターに協力いただき、民生児童委員のみなさん、サロン運営者が一緒に開催した2月、3月の配布会は、全体で1,256名の方に食品などをお渡しすることができました。

これまで紡いできたつながりが切れてしまわないように、また、新しいつながり方を紡ぐためにこれからもサロン運営者とともに取り組んでいきたいと思っています。

2021.4.20

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本サイトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により作成したものです。