食を通じてつながりを育む「もぐハグ便」

吉野町社会福祉協議会(奈良県)

吉野町社会福祉協議会では、新型コロナウイルス感染症による学校の休校やボランティア活動の休止、子育て家庭とのつながりの希薄化を受け、令和2年6月から~食を通じてつながりを育む~もぐハグ便を開始しました。

もぐハグ便は、ご飯を食べる“もぐもぐ”とつながりを“育む(はぐくむ)”から名付けています。この取り組みの目的は、子育て世帯と地域とのつながりづくり、困りごとや悩みごとをいち早くキャッチできる関係を築くこととし、希望のあった町内の18歳以下の子どものいる家庭に月1回無料で食材を届けます。

届ける食材は、町内の農家の方や企業等から提供してもらった新鮮な野菜・品物を中心としており、仕分けには地域のボランティアが参加しています。コロナ禍以前まで活動していた地域食堂に携わる方々が、感染症拡大により活動が難しい中、地域のためになにかできないだろうかともぐハグ便の活動に参加してくれました。

食材と一緒に届けるのは、食材を提供してくださった方を紹介する「もぐハグ通信」や管理栄養士のレシピ、絵本のお便りなどです。子育て家庭に楽しんでもらえるようにと想いを込めてこれらを添えて届けています。

また、民生児童委員等の配達ボランティアが各家庭へ届ける際には、直接家庭へ訪問をして食材の調理方法や子育ての話などの会話を通じて、顔の見えるつながりがうまれるように取り組んでいます。

もぐハグ便を利用している家庭からは「月に1回『お変わりないですか』と声をかけてもらい、気にかけてくれるだけでもありがたい」「通信を見て近所の方が野菜の提供者であることを知り、直接お礼を言えた」との声が届きます。今後も、このつながりを大切にしながらもぐハグ便を続けていきます。

2021.10.7

この記事をシェアする

お問い合わせ先

お問い合わせ
本サイトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により作成したものです。