高校生×川越市社協=化学反応でコロナ禍でもつながろう!

川越市社会福祉協議会(埼玉県)

川越市社会福祉協議会では、1995年から小中高校の夏休み期間に、小学校4年生以上を対象に市内の福祉施設でのボランティアを体験する「ボランティア体験プログラム」を実施しており、毎年延べ200名近くが参加しています。

2020年度はコロナ禍により福祉施設でのボランティア体験が困難となり、「自宅でできる!自宅周辺でできる!社会貢献活動」を実施することとしました。福祉施設を対象に「学生に作って欲しい物」のアンケートを行いメニュー表(マスク制作、雑巾制作、ゴミパック制作など)を作成、学生がメニュー表から作るものを自由に選択できるように工夫しました。参加した学生は、制作品と共に、制作している様子の動画や写真を福祉施設へ届けました。一方、市社協はホームページに福祉施設から学生へのお礼の言葉や写真を掲載したサイトを作成し、参加した学生が自由に閲覧できるようにしました。

また、これまでボランティア体験プログラムに参加する人に行っていた集合型事前研修をやめ、Web動画の視聴を参加条件とする工夫をおこないました。Web動画の作成には、以前からつながりがある「埼玉県立川越西高等学校」に協力を求め、同世代がナレーションすることで、親しみやすく楽しい動画になるような工夫もしました。

川越西高等学校は、東日本大震災以降に有志による被災地ボランティアバスの参加や市社協のボランティア活動に積極的に参加している実績があり、放送部が快く活動を引き受けてくれました。現在は、コロナ禍で小中学校の地域ボランティアの福祉体験が困難になっていることを受け、小中学校への貸出し用DVD「高齢者の理解」の寸劇を演劇部に作成してもらっています。

そのほか「埼玉県立川越総合高等学校」では、JRC部(青少年赤十字)が感染予防を徹底し、校内での共同募金の募金活動を実施し、代表の学生が募金を市社協へ届けました。また、川越総合高等学校も被災地ボランティアバスの実施や市社協へのボランティア活動に積極的に参加しています。

両校は、2013年頃から本格的に市社協が実施する様々な福祉事業にボランティアとして協力しており、2018年度の川越市社会福祉大会では、事例発表も積極的に行っています。市社協ではサービスラーニングの手法により福祉教育を進める学校側の意向を受けとめ、取り組みに協力を図っています。

コロナ禍でできないことも多くなりましたが、平時のつながりを大切にし、工夫することで、新たな発見と事業継続ができることが分かりました。これからも、「高校生×市社協=化学反応」で、新たな取り組みを生み出していきたいと考えています。

2020.4.1

川越西高等学校 ナレーション録音の様子

川越総合高等学校 校内での募金活動の様子

「~自宅でできる!自宅周辺でできる!活動~」
参加施設からのメッセージ

市社協研修動画・施設からのメッセージ
http://kawagoeshi-syakyo-or.jp/news/detail.php?id=67

埼玉県川越西高等学校ホームページ
https://kawagoenishi-h.spec.ed.jp/blogs/blog_entries/index/page:4?frame_id=380&page_id=117

埼玉県川越総合高等学校ホームページ
https://kawagoesogo-h.spec.ed.jp/5a1b7a44d9c7c3823086e28b414965c8

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